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【コラム】「遺産」とは何か

私たちは,普通に「遺産」という言葉を使いますが,「遺産」の法律的な意味をご存知でしょうか。

遺産確認訴訟という裁判があります。「遺産」の範囲について争いがある場合に,民事訴訟で「これは遺産である」とか「これは遺産ではない」などと結論を出すための裁判です。

この場合の「遺産」の意味については,弁護士でも正確に理解している人は少ないのではないかと思います。

遺産確認訴訟でいうところの「遺産」とは,「口頭弁論終結時において共同相続人の共有関係にある財産であり遺産分割の対象となる財産」を意味します。

たとえば,遺言書によって,「全ての財産をAに相続させる」と書かれてある場合,一般的な日本語の意味としては,「全ての財産」=「遺産」と考えます。

しかし,法律的な意味で言えば,全ての財産は被相続人の死亡と同時にAに帰属しますから,仮に遺産確認訴訟を起こしたとしても,口頭弁論終結時において共同相続人の共有関係にある財産とはいえません(Aに属しているので。)ので「遺産」ではない,ということになります。

また,遺産分割が成立していないから「遺産」が存在するはずだという遺産確認訴訟の場合,遺産分割協議が成立したか否かが争点となります。そして,遺産分割協議が成立していないと判断されれば,「共同相続人の共有財産であり遺産分割の対象となる財産」が存在するわけですから,「遺産」があるということになります。

逆に,遺産分割協議が成立していると判断されれば,「共同相続人の共有財産であり遺産分割の対象となる財産」はもはや存在しないわけですから「遺産」は存在しないということになります。

このように,普段意識せず使っている「遺産」という言葉も使う場面において意味が異なる場合があるので,その意味を正確に理解して使う必要があります。

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